小学校1年生の夏休みといえば、学校から持ち帰ったアサガオの観察が定番です。毎朝水をあげたり、花が咲いた数を数えたりしながら、親子で成長を楽しみにしていた家庭も多いのではないでしょうか。
ところが、夏休みの途中で葉が茶色くなり、気づいたときには茎までカラカラになっていたということもあります。さらに、宿題に「アサガオの絵を描く」「種の絵を描く」「取れた種を1つ学校へ持っていく」と書かれていると、どうすればよいのか焦ってしまいますよね。
「枯れたアサガオを描いてもよいの?」「種がないと宿題を提出できない?」「友達から種をもらったほうがよい?」と、次々に心配が出てくるかもしれません。
結論からいうと、アサガオが枯れてしまっても、絵や観察の宿題がすべてできなくなるわけではありません。葉の色が変わった様子や、茎が乾いていく様子も、植物に起きた大切な変化です。元気だった頃の写真が残っていれば、その写真を見ながら描く方法もあります。
また、種が取れなかったときは、ほかの人からもらった種や市販の種を、自分で育てたアサガオの種として提出する必要はありません。実際に育てた結果をそのまま伝え、学校や担任の先生に対応を確認するのが安心です。
この記事では、小1のアサガオが夏休みに枯れたときに最初に確認したいことから、絵や観察記録の進め方、種が取れない場合の対応、先生への伝え方まで、順番に紹介します。
小1のアサガオが夏休みに枯れたときの対処法

アサガオが枯れていることに気づくと、「もう宿題ができない」と思い、すぐに片づけたくなるかもしれません。しかし、最初にすることは処分ではなく、現在の状態を確認して残しておくことです。
最初にしておきたいこと
- 鉢や枯れた茎をすぐに捨てない
- 葉・茎・根元・土の状態を確認する
- 花のあとに丸い実が残っていないか探す
- 現在の状態を写真に撮る
- 学校から配られた宿題のプリントを読み直す
枯れたように見えても、茎の一部に緑色が残っていることがあります。また、株そのものは枯れていても、花のあとにできた実が茎についている場合があります。
まずは鉢を明るい場所でよく見て、宿題に使えそうな部分が残っていないか確認しましょう。
枯れた鉢や茎をすぐに処分しない
葉がすべて茶色くなっていると、鉢の中には何も残っていないように見えるかもしれません。しかし、枯れた茎の途中に、種が入った実が残っている可能性があります。
また、学校によっては、新学期に植木鉢・支柱・土・枯れた株をそのまま持参するよう案内していることがあります。枯れてしまったからといって鉢の中身を全部捨ててしまうと、あとから元に戻すことができません。
学校から明確な指示が出ていない間は、鉢や茎をそのまま保管しておくと安心です。
保管する場所のポイント
人が通る場所や強風が当たる場所を避け、鉢が倒れない安定した場所に置きます。集合住宅のベランダでは、枯れた葉や土が外へ飛ばないようにも注意しましょう。
葉・茎・根元の状態を確認する
アサガオの状態を確認するときは、葉だけでなく、茎や根元、土の状態も一緒に見ます。
| 確認する場所 | 見るポイント | 考えられる状態 |
|---|---|---|
| 葉 | 緑色が残っているか、黄色や茶色になっているか | 一部の葉だけが枯れている可能性があります |
| 茎 | 緑色や弾力があるか、茶色く乾いているか | 緑色が残っていれば生きている可能性があります |
| 根元 | 黒く変色していないか、柔らかくなっていないか | 過湿などで傷んでいる可能性があります |
| 土 | 乾ききっているか、長く湿ったままか | 水切れや過湿を考える手がかりになります |
| 花のあと | 丸くふくらんだ実が残っているか | 中に種ができている可能性があります |
確認するときに、茎を強く折ったり、根を掘り出したりする必要はありません。見た目や、そっと触れたときの感触を確認する程度にしましょう。
元気だった頃の写真を探しておく
アサガオが元気だった頃にスマートフォンで撮影した写真がないか、家族の写真フォルダを探してみましょう。
花を正面から撮った写真だけでなく、次のような写真も宿題の参考になります。
- 双葉や本葉が出た頃の写真
- つるが支柱に巻きついた頃の写真
- 葉がたくさん増えた頃の写真
- つぼみができた頃の写真
- 花が咲いた日の写真
- 花がしぼんだあとの写真
写真が見つかったら、撮影日も確認しておくと、いつ頃の状態だったか思い出しやすくなります。
ただし、写真を見ながら描く場合でも、親が代わりに下書きをするのではなく、子どもが自分で見て感じたことを描くことが大切です。
学校から配られた宿題の説明を読み直す
アサガオの宿題については、学校や担任の先生によって内容が異なります。子どもが「種を絶対に持っていかなきゃいけない」と話していても、プリントには「取れた人は持ってくる」と書かれている場合もあります。
まずは、夏休みの宿題一覧、観察カードの裏面、学年だより、連絡アプリのお知らせなどを確認しましょう。
絵を描く時期が指定されているか
「花が咲いたとき」「実ができたとき」「種が取れたとき」など、絵を描く時期が指定されていることがあります。
指定された状態を観察できなかった場合でも、現在の状態や、以前に撮った写真をもとに描けることがあります。判断に迷う場合は、勝手に内容を作るよりも、先生に相談するほうが安心です。
種の提出が必須かどうか
学校によっては、次年度の授業で使うために種を集めることがあります。一方で、種が取れた児童だけ持参する場合や、観察カードだけ提出する場合もあります。
「種がないと宿題が未提出になる」とは限りません。まずは学校からの案内を確認しましょう。
困った場合の連絡方法が書かれているか
夏休み中に学校へ連絡できる期間や、宿題について相談できる方法が書かれていることがあります。
特別な案内がなければ、緊急の連絡として何度も学校へ電話する必要はありません。新学期に連絡帳で事情を伝える方法でもよいでしょう。
アサガオが本当に枯れているか見分けるポイント

暑い日の日中にアサガオの葉がしおれていると、枯れてしまったように見えることがあります。しかし、土の乾燥や一時的な高温によってしおれているだけで、夕方や水やりのあとに葉が戻ることもあります。
一方で、葉だけでなく茎全体が茶色く乾き、根元まで傷んでいる場合は、回復が難しい可能性があります。
「しおれている」と「枯れている」は同じではありません
しおれは、水分不足や暑さによって一時的に葉の元気がなくなっている状態です。茎や葉に緑色が残っていれば、水分や環境を整えることで持ち直すことがあります。一方、茎まで完全に乾燥している場合は回復が難しくなります。
葉だけが茶色くなっている場合
下のほうの葉だけが黄色や茶色になっていても、株全体が枯れているとは限りません。
葉の老化だけでなく、水切れ、土の湿りすぎ、根の状態、肥料の過不足など、さまざまな要因が関係することがあります。
上のほうに緑色の葉や新しい芽が残っているか、土が乾きすぎたり湿りすぎたりしていないかも一緒に確認しましょう。
完全に茶色くなり、手で触れるとパリパリ崩れる葉は取り除いても構いません。ただし、緑色が残っている葉までまとめて切る必要はありません。
茎に緑色の部分が残っている場合
茎の一部が緑色で、軽く触れたときに弾力がある場合は、まだ生きている可能性があります。
特に、茎の先端付近や節の部分に小さな芽が残っていないか見てみましょう。
状態を確認するために茎を折ったり、表面を大きく削ったりすると、残っている部分まで傷めることがあります。目で見て、そっと触れる程度で十分です。
茎まで乾燥して折れやすくなっている場合
茎の根元から先端まで茶色くなり、少し触れただけで折れるほど乾燥している場合は、株全体が枯れている可能性が高いと考えられます。
ただし、株が枯れていても、途中に茶色く乾燥した実が残っている場合があります。種を確認する前に、茎をまとめて捨てないようにしましょう。
茎が折れやすい場合は、実を探している途中で壊れてしまうことがあります。白い紙やトレーの上で確認すると、種が落ちても見つけやすくなります。
土が乾燥しすぎている場合
鉢の土が白っぽくなり、表面だけでなく中までカラカラに乾いている場合は、水切れが考えられます。
乾燥しきった土は、上から水をかけても水をはじき、鉢のすき間からそのまま流れ出てしまうことがあります。その場合は、一度に大量の水を勢いよくかけるのではなく、少量ずつ数回に分けて、ゆっくりしみ込ませます。
確認ポイント
鉢底からすぐに水が出ても、土全体に水がしみ込んだとは限りません。土の表面だけでなく、少し時間を置いたあとの重さや湿り方も確認しましょう。
根腐れが疑われる場合
水を与えているのに元気が戻らず、土が何日も湿ったままの場合は、根や茎の根元が傷んでいる可能性があります。
これらの状態が見られても、根腐れとは限りません。原因を決めつけず、「土が何日も湿っていた」「根元が黒く柔らかくなっていた」など、実際に確認できた様子を記録しましょう。
鉢の土が長期間湿っている
土の表面が乾いていないのに毎日水を足していると、鉢の中が常に湿った状態になることがあります。
受け皿に水がたまっている場合や、鉢底の穴が土やごみでふさがっている場合も、水が抜けにくくなります。
茎の根元が黒く柔らかくなっている
茎の根元が黒っぽく変色し、軽く触れただけでつぶれるように柔らかくなっている場合は、根元まで傷んでいる可能性があります。
強く引っ張ったり、土から無理に抜いたりせず、写真を撮って状態を残しておきましょう。
土や根元から普段と違うにおいがする
土や茎の根元から、普段とは違う強いにおいがする場合は、土の中が長く湿っていた可能性があります。
ただし、土の種類や肥料によってもにおいは変わります。においだけで原因を決めず、土の湿り方や茎の様子と合わせて確認しましょう。
枯れたアサガオは復活できる?家庭で試せること
葉がしおれていても、茎や芽に緑色が残っていれば、環境を整えることで持ち直す場合があります。
一方、茎全体が茶色く乾燥し、根元まで傷んでいる場合は、手入れをしても回復しない可能性があります。
これから紹介する方法は、必ず復活させられる方法ではありません。植物の状態を見ながら、無理のない範囲で試してください。
朝か夕方に鉢底から流れるまで水を与える
水やりは、朝に行うのが基本です。土の表面が乾いていたら、鉢底の穴から少し水が流れ出るまで、ゆっくりと与えます。
夏の暑い日は、朝に水を与えても夕方には土が乾くことがあります。その場合は夕方にも土を確認し、乾いているときだけ追加で水を与えましょう。
「夏だから朝晩必ず2回」と回数だけで決めるのではなく、その都度、土が乾いているかを確認することが大切です。
| 土の状態 | 水やりの目安 |
|---|---|
| 表面が乾き、鉢が軽く感じる | 鉢底から流れるまでゆっくり与える |
| 表面がまだ湿っている | すぐに追加せず、時間を置いて確認する |
| 乾燥しすぎて水をはじく | 少量ずつ数回に分けてしみ込ませる |
| 何日も湿ったまま | 追加の水やりを控え、水はけを確認する |
強すぎる直射日光を避けて様子を見る
アサガオは、本来は日当たりを好む植物です。そのため、単純に暗い日陰へ移せば元気になるわけではありません。
ただし、猛暑日にコンクリートの照り返しを強く受ける場所や、鉢が長時間熱くなる場所では、土の温度が上がり、水切れしやすくなることがあります。
弱っている場合は、日当たりと風通しを確保しながら、次のような場所を避けて様子を見ましょう。
- 午後の強い西日が長時間当たる場所
- 熱くなったコンクリートへ鉢を直接置く場所
- 室外機の熱風が直接当たる場所
- 風がまったく通らない場所
- 反対に、ほとんど光が入らない暗い場所
鉢の下にすのこや鉢台を置き、床から少し離すだけでも、照り返しの影響を受けにくくなる場合があります。
完全に枯れた葉だけを取り除く
茶色く乾燥し、触れると崩れるような葉は、付け根からやさしく取り除いても構いません。
ただし、まだ緑色の部分が残っている葉や、花のあとに実がついている部分は、すぐに切らず残しておきましょう。
注意
枯れた部分をすべてきれいにしようとして、茎を根元から切ると、残っていた実や種まで失うことがあります。宿題の確認が終わるまでは、切りすぎないようにしましょう。
受け皿にたまった水をそのままにしない
水やりのあとに受け皿へ水がたまった場合は、そのまま長時間置かずに捨てます。
受け皿の水に鉢底がつかったままだと、土の中に空気が入りにくくなることがあります。
ベランダで水を捨てる場合は、周囲の洗濯物や階下へ水が流れないよう注意してください。
弱っているときは肥料を増やしすぎない
アサガオに元気がないと、「肥料が足りないのかもしれない」と考え、たくさん与えたくなるかもしれません。
しかし、弱っている原因が水切れや根の傷みだった場合、濃い肥料を急に与えると、かえって負担になることがあります。
まずは土の乾き方、水はけ、置き場所を見直し、学校から配られた育て方の説明がある場合は、その内容を優先しましょう。
数日間観察して変化を記録する
置き場所や水やりを見直したあと、毎日同じ時間帯に状態を確認してみましょう。
写真を撮っておくと、葉の向き、茎の色、芽の有無など、小さな変化を比較しやすくなります。
新しい葉や芽が出てきた場合
小さな緑色の芽や葉が出てきた場合は、そのまま土の状態を確認しながら育てます。
急に肥料や水を増やさず、数日ごとの変化を観察しましょう。
茎がさらに乾燥した場合
緑色だった部分まで茶色くなり、茎全体が乾燥してきた場合は、回復が難しい可能性があります。
その場合も、どのように変わったかを写真や絵に残せます。
回復しない場合
水やりや置き場所を見直しても回復しなかった場合は、無理に復活させようとせず、現在の状態を観察しましょう。
「水をあげたけれど、葉は茶色いままだった」「茎が前よりも乾いた」など、実際に見たことを書けば、十分に観察記録になります。
回復しなくても、観察が失敗になるわけではありません
植物に起きた変化を見て、自分の言葉で残すことが大切です。
アサガオが枯れた場合の絵の宿題はどうする?
花や緑の葉を描くつもりだったのに、アサガオが枯れてしまうと、何を描けばよいのか迷いますよね。
しかし、観察の絵は「きれいな花を上手に描くこと」だけが目的ではありません。植物の形や色、触った感じ、前との違いに気づき、それを表すことも大切です。
枯れた状態をそのまま描く方法、以前の写真を見ながら描く方法、元気だった頃の記憶をもとに描く方法があります。
枯れた現在の姿を観察して描く
現在のアサガオをよく見ながら、茶色い葉や乾いた茎、鉢の土の様子をそのまま描きます。
「枯れたアサガオなんて描いてよいの?」と思うかもしれませんが、枯れた状態も植物に起きた変化です。
たとえば、次のような部分に注目できます。
- 葉の色は黄色、薄茶色、濃い茶色のどれに近いか
- 葉は広がっているか、丸まっているか
- 茎はまっすぐか、曲がっているか
- つるは支柱に巻きついたままか
- 土は黒いか、白っぽく乾いているか
- 花のあとに実が残っているか
全部を細かく描く必要はありません。子どもが一番気になった部分を大きく描いてもよいでしょう。
以前に撮影した写真を参考にして描く
花が咲いていた頃の写真が残っている場合は、その写真を見ながら描く方法もあります。
写真を使う場合は、「○月○日に花が咲いたときの絵」など、いつの状態なのかわかるようにすると自然です。
写真を拡大して、花びらの形、花の中心、葉の筋、つるの巻き方などを一緒に観察してみましょう。
写真を参考にするときの声かけ
- 「花は何色に見える?」
- 「真ん中は何色だった?」
- 「葉っぱは丸い?とがっている?」
- 「つるはどちら向きに巻いている?」
- 「一番大きい葉っぱはどこにある?」
花が咲いていた頃の記憶をもとに描く
写真が残っていなくても、子どもが花の色や大きさを覚えていることがあります。
「何色の花だった?」「朝に見たとき、何個咲いていた?」「花は手より大きかった?」などと聞き、子どもが思い出したことを描いてもらいましょう。
親が正解を教える必要はありません。記憶と少し違っていても、子ども自身が見たことや感じたことを表現できていれば十分です。
見ていない状態を想像だけで描かせない
自分のアサガオに種ができていないのに、図鑑やインターネットで見つけた種を「自分のアサガオから取れた種」として描くのは避けましょう。
種の形を学ぶために図鑑や写真を参考にすること自体は問題ありません。その場合は、次のように区別して書くとわかりやすくなります。
書き方の例
「じぶんのアサガオにはたねができなかったので、ずかんでたねのかたちをしらべました。」
絵に短い観察コメントを添える
絵だけでは伝わりにくい変化は、短いコメントを添えるとわかりやすくなります。
小学校1年生の場合、長い文章や難しい言葉は必要ありません。子どもが話した言葉を、そのまま短く書くだけでも十分です。
葉の色や形について書く
- 「みどりのはっぱが、ちゃいろになりました」
- 「はっぱがまるくなっていました」
- 「さわるとパリパリしていました」
- 「まえより、はっぱがすくなくなりました」
茎の変化について書く
- 「つるがほそくなりました」
- 「みどりだったところが、ちゃいろになりました」
- 「さわるとかたくて、おれそうでした」
元気だった頃との違いを書く
- 「まえは、はっぱがたくさんありました」
- 「まえはあさに花がさいていました」
- 「いまは花がなくて、はっぱもちゃいろです」
枯れたアサガオも観察記録の題材にできる

アサガオが枯れると、「観察が失敗した」「宿題に書けることがない」と感じるかもしれません。
しかし、植物が育つことだけでなく、弱ったり枯れたりすることも変化の一つです。
芽が出た、葉が増えた、花が咲いたという結果だけでなく、葉が黄色くなった、茎が乾いた、花のあとに実ができなかったという結果も、実際に育てたからこそ観察できたことです。
「枯れた」という結果も植物の変化の一つ
植物は、いつまでも同じ姿ではありません。
種から芽が出て、葉が増え、つるが伸び、花が咲きます。その後、実や種ができることもあれば、途中で株が弱ったり、実が育たないまま枯れたりすることもあります。
「種が取れなかった」という結果も、そのアサガオを育てた記録の一部です。
観察では「正しい結果」にそろえる必要はありません
ほかの家庭のアサガオに種ができていても、自分のアサガオにできなかったなら、その違いをそのまま記録できます。
子どもが気づいたことをそのまま書く
難しい理由を説明する必要はありません。
「水をあげても元気にならなかった」「葉っぱがパリパリしていた」「花のあとの丸いものがなかった」など、実際に見たことを書きます。
子どもがうまく文章にできない場合は、親が質問し、答えを短い文にまとめるとよいでしょう。
親が答えを作りすぎない
宿題をきれいに完成させたい気持ちから、親が文章をすべて考えたり、絵を描き直したりしたくなることがあります。
しかし、観察記録で大切なのは、子ども自身が見たことや感じたことです。
文章が短くても、言葉が幼くても構いません。子どもが話した内容を大切にしましょう。
枯れる前後の違いを比べる
元気だった頃の写真や記憶と、現在の状態を比べると、観察できることが増えます。
葉の色
緑色だった葉が、黄色、薄い茶色、濃い茶色へ変わっていないか確認します。
一枚ずつ色が違う場合は、その違いを絵に描いてもよいでしょう。
葉や茎の硬さ
元気な葉は柔らかく、しなやかです。枯れた葉は乾燥し、パリパリと硬くなることがあります。
茎も、緑色で曲がる状態から、茶色く折れやすい状態へ変化することがあります。
土の乾き方
土が乾いていたのか、湿っていたのかも観察します。
ただし、「土が乾いていたから必ず水切れだった」とは限りません。見たままの状態を書き、原因は「かもしれない」と考える程度でよいでしょう。
花やつぼみの有無
以前は花やつぼみがあったのに、現在はなくなっている場合、その変化も記録できます。
花のあとに丸い実が残っているか、花の根元ごと落ちているかも確認しましょう。
次に育てるときの工夫を考える
観察記録の最後に、「次に育てるならどうしたいか」を書くと、今回の経験を次につなげられます。
- 毎朝、土が乾いているか確認したい
- 暑い日は夕方にも土を見たい
- 旅行のときは水やりをお願いしたい
- 花が咲いた日に写真を撮りたい
- 花のあとに丸い実ができるか見たい
大人が決めるのではなく、子ども本人ができそうなことを一緒に考えましょう。
アサガオの種が取れないときに確認する場所
アサガオの種は、しぼんだ花びらの中にそのまま入っているわけではありません。
花が咲き終わったあと、花の根元にある部分が丸くふくらみ、その中で種が育ちます。実は最初は緑色で、成熟すると少しずつ茶色く乾燥します。
葉が枯れていても、茎に実だけが残っている場合があります。鉢を処分する前に、下から上までゆっくり確認しましょう。
しぼんだ花の根元を確認する
花がしぼんだあと、花びらの下に残っている部分を見ます。
根元が少しずつ丸くふくらんでいれば、実が育っている可能性があります。
一方、花の根元ごと茶色くなって落ちてしまった場合は、その花から種を取るのは難しいと考えられます。
丸い実ができていないか探す
アサガオの実は、小さな丸い形をしています。葉の裏や支柱の近くに隠れていることもあるため、つるを下から上へたどって探してみましょう。
実を探すときは、茎を強く引っ張らないようにします。枯れた茎は折れやすいため、白い紙やトレーの上で確認すると安心です。
緑色の実はすぐに取らず成熟を待つ
緑色の実は、種がまだ十分に成熟していない可能性があります。
茎や実が生きている状態であれば、無理に取らず、実が茶色く乾燥するまで様子を見ましょう。
ただし、株全体が完全に枯れている場合は、緑色の実がその後も正常に成熟するとは限りません。
新学期までの時間が少ない場合や、実の状態が変わらない場合は、写真を撮って学校へ相談しましょう。
緑色の実を無理に開けない
未熟な実を開けると、中の種がまだ柔らかかったり、十分な大きさになっていなかったりすることがあります。観察のために開ける場合も、先に写真を残しておきましょう。
茶色く乾燥した実の中を確認する
実の外側が茶色くなり、カサカサに乾いてきたら、中に種が入っている可能性があります。
実を開けるときは、白い紙、トレー、保存容器などの上で行いましょう。種が小さく転がりやすいため、床やベランダへ落とすと見つけにくくなります。
取り出した種は、湿った状態のまま密閉せず、よく乾燥させてから紙袋や封筒へ入れます。学校から保存方法の指定がある場合は、その方法を優先してください。
花が咲いても種ができないことがある
花がたくさん咲いたからといって、すべての花から種が取れるとは限りません。
花のあとに実ができなかったり、小さな実が途中で落ちたりすることがあります。
受粉が十分に行われなかった可能性
一般的な日本アサガオは、花が開く前に自家受粉しやすい性質があります。そのため、「虫が来なかったから種ができなかった」と単純に決めつけることはできません。
何らかの理由で受粉や受精がうまく進まなかった場合や、受粉後に株が弱り、実が十分に育たなかった場合など、いくつかの可能性が考えられます。
暑さや水切れで株が弱っていた可能性
暑い日が続いたり、鉢の土が乾燥したりすると、株に負担がかかることがあります。
ただし、写真や見た目だけで「猛暑が原因だった」「水切れが原因だった」と断定することはできません。
観察記録では、「暑い日が続いていた」「土が乾いていた日があった」など、実際に確認したことを書くとよいでしょう。
花や実が途中で落ちた可能性
花のあとにできた小さな実が、成熟する前に落ちることもあります。
鉢の周りに小さな丸いものや、花の根元が落ちていないか確認してみましょう。
種ができなかった原因は一つとは限りません。天候、水分、株の状態など、複数の条件が重なっていることもあります。
種を提出できない場合はどうすればいい?
学校から「アサガオの種を1つ持ってくる」と言われているのに、種が見つからないと焦りますよね。
しかし、種がないことを隠すために別の種を用意する必要はありません。
実際に育てたアサガオから種が取れなかったことを、そのまま学校へ伝えるのが基本です。
種がないことを正直に学校へ伝える
「夏休み中にアサガオが枯れてしまい、種を取ることができませんでした」と伝えます。
植物の成長には個体差があり、同じように育てても、すべての株から同じ数の種が取れるとは限りません。
種が取れなかったことだけで、子どもや保護者の努力不足と決まるわけではありません。
鉢や枯れた株は指示があるまで保管する
学校から鉢や支柱を持参するように言われている場合は、枯れていてもそのまま保管しておきます。
種がないと思っていても、先生が状態を見て確認することや、鉢や支柱だけ回収することがあります。
土を捨てる、茎を抜く、支柱を外すといった作業は、学校の案内を確認してから行うと安心です。
観察した内容や写真を残しておく
枯れた鉢の全体、葉、茎、花のあと、土の状態などを写真に残しておきます。
写真を学校へ提出しなくても、絵や観察記録を書くときの参考になります。
可能であれば、日付ごとに写真を分けておくと、変化がわかりやすくなります。
代わりに提出できるものがあるか確認する
種の代わりに何を提出するかは、学校や担任の先生の方針によって異なります。
自己判断で代用品を決めず、連絡帳などで確認しましょう。
枯れた実や花がら
種が入っていなくても、花のあとに残った実や花がらを観察材料として持参できる場合があります。
壊れやすいため、小さな紙袋や透明な袋へ入れて保管します。
写真
枯れる前や枯れたあとの写真があれば、植物に起きた変化を説明できます。
学校へ持参する場合は、印刷が必要か、スマートフォンの画面で見せてもよいかを確認しましょう。
観察カード
種が取れなかったことや、枯れた状態を観察カードへ記録し、宿題として提出できる場合があります。
空欄にするより、「種は見つかりませんでした」と書くほうが、実際の結果が伝わります。
種が取れなかった理由を書いたメモ
「花のあとを探したけれど、丸い実がありませんでした」「緑色の実はあったけれど、株が枯れました」など、確認したことを短くまとめます。
新学期まで連絡できない場合はそのまま持参する
夏休み中に学校へ連絡できない場合は、鉢や宿題をそのまま新学期に持参し、事情を伝えます。
先生へ話すことが苦手な子どもの場合は、保護者が連絡帳へ書いたり、短いメモを持たせたりすると安心です。
種がなくても、慌てて代用品を用意しなくて大丈夫です
現在の鉢・写真・観察記録を残し、学校の指示を確認しましょう。
ほかの人からアサガオの種をもらってもいい?
種が取れないと、友達や祖父母、近所の人からアサガオの種を分けてもらおうと考えるかもしれません。
家庭学習として種の形を観察するためにもらうこと自体はできますが、学校へ提出する場合は、先生へ確認してからのほうが安心です。
自分で育てた種として黙って提出するのは避ける
ほかの人からもらった種を、自分のアサガオから取れた種として提出するのは避けましょう。
ほかの人からもらった種を提出すると、実際に育てた結果が伝わらなくなってしまいます。種が取れなかったことも含めて、正直に伝えましょう。
種が取れなかったという結果も、正直に伝えれば問題ありません。
先生の許可があれば用意できる場合もある
先生から「種の形を観察するため、ほかの種を用意してもよい」と案内された場合は、友達や知人から分けてもらう方法があります。
その際は、自分のアサガオから取れた種ではないことがわかるようにしておきます。
友達の家庭へ急いで頼む必要はない
提出日が近いからといって、すぐに友達の家庭へ連絡する必要はありません。
相手の家庭でも、学校へ提出する分しか取れていない場合や、まだ種が成熟していない場合があります。
まず学校へ相談し、必要だとわかってからお願いするほうが、お互いに負担が少なくなります。
学校側に予備の種がある可能性も考える
学校によっては、授業用や次年度用として、予備の種を用意していることがあります。
種が取れなかった児童が一人だけとは限らないため、学校側で対応方法を決めている可能性もあります。
種をもらった場合は出どころを子どもに伝える
ほかの人から種をもらった場合は、「これは自分の鉢から取れた種ではなく、分けてもらった種」と子どもにも説明します。
誰からもらったのか、何のために使うのかを理解しておくと、先生から聞かれたときにも正直に答えられます。
「自分のアサガオから取れた種」と書かせない
観察記録には、実際に見たことや経験したことを書きます。
もらった種を、自分のアサガオから取れたように書く必要はありません。
観察用として使ったことを正直に伝える
次のように書けば、経緯が自然に伝わります。
「じぶんのアサガオにはたねができなかったので、せんせいにきいて、わけてもらったたねをかんさつしました。」
市販のアサガオの種を買って提出してもいい?
ホームセンターや通販では、アサガオの種が販売されています。そのため、「提出用に1粒だけ買えばよいのでは」と考えることもあるでしょう。
しかし、市販の種は、子どもが学校から持ち帰って育てたアサガオから取れたものではありません。
学校へ確認せずに購入し、自分で育てた種として提出するのは避けましょう。
学校へ確認せず購入するのはおすすめしない
種を提出する目的が、「育てた植物から種ができる様子を観察すること」であれば、市販の種を提出しても同じ体験にはなりません。
まずは先生に、種が取れなかった場合の対応を確認しましょう。
市販品は学校で育てた品種と異なることがある
アサガオにはさまざまな品種があり、花の色、大きさ、葉の形、種の特徴などが異なる場合があります。
市販の種を購入しても、学校で育てたアサガオと同じ種類とは限りません。
購入した種では成長の観察過程を説明できない
市販の種だけを見ても、その種がどの花からできたのか、花のあとにどのように実がふくらんだのか、どれくらいの時間をかけて乾燥したのかは観察できません。
種そのものを用意することよりも、実際に育てたアサガオに何が起きたかを記録することが大切です。
提出用ではなく観察用として購入する方法もある
学校から許可をもらった場合や、家庭学習として種の形を見たい場合は、市販の種を用意する方法もあります。
その場合は、「買った種を観察した」とわかるように区別します。
| 使い方 | 対応 |
|---|---|
| 自分で育てた種として提出する | 避ける |
| 先生の許可を得て観察に使う | 購入した種であることを明記する |
| 来年、家庭で育てるために購入する | 商品の栽培説明に沿って育てる |
ホームセンターで季節外れに見つからない場合もある
アサガオの種は、種まき時期に合わせて春から初夏に多く販売されます。
夏休みの終わり頃には、店舗によって店頭在庫が少なくなっている場合があります。
種が見つからなくても、複数の店舗を急いで探し回る必要はありません。学校へ相談することを優先しましょう。
アサガオが枯れたことを先生に伝える例文

先生へ相談するときは、長い事情説明や必要以上の謝罪をしなくても大丈夫です。
アサガオが枯れたこと、種が取れなかったこと、絵や観察記録には取り組んでいることを簡潔に伝えます。
連絡帳に書く場合の例文
連絡帳の例文
夏休み中に育てていたアサガオが枯れてしまい、種を取ることができませんでした。枯れた状態の観察と絵には取り組んでおりますが、種の提出はどのようにすればよいでしょうか。ご確認をお願いいたします。
枯れた鉢を持参したほうがよいか迷っている場合は、次の一文を加えます。
枯れた鉢や茎はそのまま保管しております。新学期に鉢ごと持参してよいか、あわせて教えていただけますと助かります。
電話で相談する場合の伝え方
電話では、次の順番で伝えると話がまとまりやすくなります。
- 子どもの学年・組・名前を伝える
- アサガオが枯れたことを伝える
- 種が取れていないことを伝える
- 絵や観察記録には取り組んでいることを伝える
- 種や鉢をどうすればよいか尋ねる
電話での伝え方は、次のように簡潔で構いません。
「1年○組の○○の保護者です。夏休み中にアサガオが枯れてしまい、種が取れませんでした。絵と観察記録には取り組んでいますが、種の提出はどのようにすればよいでしょうか。」
新学期に子どもから伝える場合の例
子ども本人が伝える場合は、短い言葉で十分です。
「アサガオがかれて、たねがとれませんでした。かれたところは、えにかきました。」
人前で話すのが苦手な場合は、連絡帳や保護者のメモを持たせる方法もあります。
謝罪しすぎず事実を簡潔に伝える
「親の管理が悪くて申し訳ありません」「宿題をきちんとできず申し訳ありません」と、何度も謝る必要はありません。
植物は、天候や株の状態によって成長の結果が変わります。
何が起きたのかを簡潔に伝え、学校の指示を確認しましょう。
迷ったら、事実をそのまま伝えるのが一番安心です
「枯れた」「種が取れなかった」「観察はした」の3点を簡潔に伝えましょう。
アサガオが枯れた原因として考えられること
アサガオが枯れる原因は、水不足だけとは限りません。
水の与えすぎ、猛暑、鉢や土の高温、根の状態、病気や害虫、株の自然な衰えなど、さまざまな可能性があります。
枯れた原因を一つに決めるのは難しいため、水やりの様子や置いていた場所、葉や茎の変化を親子で振り返ってみましょう。
水やりの回数や量が合わなかった
鉢植えのアサガオは、土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れるまでたっぷり与えるのが基本です。
しかし、土が乾く速さは、気温、鉢の大きさ、置き場所、風の強さなどによって変わります。
毎日同じ時刻に同じ量だけ与えていても、その日の状態に合わないことがあります。
水切れ
真夏の鉢植えは、朝に水を与えても夕方には土が乾くことがあります。
特に、次のような環境では水分が失われやすくなります。
- 鉢が小さい
- 葉やつるが大きく育っている
- コンクリートの上へ直接置いている
- 西日や照り返しが強い
- 風が強い
水切れが続くと、葉がしおれたり、花や実を保ちにくくなったりする可能性があります。
水の与えすぎ
土が乾いていないのに毎日何度も水を与えると、鉢の中が常に湿った状態になることがあります。
受け皿に水がたまったままの場合や、鉢底の穴がふさがっている場合も、水が抜けにくくなります。
水やりは回数だけで決めず、その都度、土の表面を確認しましょう。
猛暑や強い西日の影響を受けた
アサガオは日当たりを好み、夏の暑さにも比較的強い植物です。
ただし、猛暑日に鉢が長時間高温になったり、水切れと高温が重なったりすると、株に負担がかかる可能性があります。
「日光が当たったから枯れた」と単純に考えるのではなく、鉢の温度や土の乾燥、照り返しも一緒に確認しましょう。
鉢の中が高温になった
熱くなったコンクリートへ鉢を直接置くと、床からの照り返しや熱の影響を受けやすくなります。
黒っぽい鉢は日光を受けると熱く感じることもあります。
鉢台やすのこの上に置き、床から少し離すと、通気を確保しやすくなります。
旅行や帰省中に水やりができなかった
夏休み中の旅行や帰省で、数日間水やりができなかったことが影響する場合もあります。
長期間留守にするときは、家族や知人に水やりを頼む、自動給水用品を使うなどの方法があります。
ただし、自動給水用品は、容器の高さ、ひもの太さ、土の乾き方などによって給水量が変わります。外出当日に初めて使うのではなく、事前に試しておくことが大切です。
根詰まりや土の状態が影響した
学校のアサガオは、決められた鉢で育てることが多いため、株が大きくなると根が鉢の中いっぱいに広がることがあります。
根の状態だけで枯れたとは断定できませんが、水を与えてもすぐに乾く、生育が止まる、下の葉から弱るといった変化がある場合は、鉢や土の状態も影響している可能性があります。
ただし、学校の教材用アサガオは、自己判断で大きな鉢へ植え替えないほうがよい場合があります。学校の指示を確認しましょう。
病気や害虫の影響を受けた
葉に不自然な斑点がある、細かい穴が増えた、葉の裏に小さな虫がいる、茎が変色している場合は、病気や害虫の影響も考えられます。
ただし、インターネットの写真と見比べただけで病名や害虫を断定するのは難しいものです。
病気や害虫かどうか判断できない場合は、無理に薬剤を使わず、葉や茎の写真を残して学校へ相談する方法もあります。
花や種を作ったあと自然に弱った
一般的なアサガオは一年草で、芽が出て成長し、花を咲かせ、種を作ったあと、少しずつ株が弱っていきます。
育て方に大きな問題がなくても、季節や株の状態によって、葉が黄色くなったり、茎が枯れたりすることがあります。
| 考えられる要因 | 確認したいこと | 観察カードに書く例 |
|---|---|---|
| 水切れ | 土が乾いていたか | 「土が乾いていた日がありました」 |
| 過湿 | 土が長く湿っていたか | 「土がずっと湿っていました」 |
| 暑さ | 猛暑日や照り返しがあったか | 「暑い日が続いたことも関係したかもしれません」 |
| 株の衰え | 花が咲き終わっていたか | 「花が咲いたあと、葉が黄色くなりました」 |
アサガオを枯らした子どもへの声かけと宿題の進め方
アサガオが枯れてしまうと、子どもが「自分のせいだ」「宿題ができない」と落ち込むことがあります。
親も焦っていると、つい「どうして水をあげなかったの」「毎日見なさいと言ったでしょう」と責めたくなるかもしれません。
しかし、植物が枯れた原因は一つとは限りません。また、枯れた状態からも観察できることがあります。
失敗したと責めず観察できたことを認める
「枯らしてしまった」と責めるのではなく、まずは子どもが気づいたことを聞きます。
- 「葉っぱの色が変わったことに気づいたね」
- 「枯れたあともよく見られたね」
- 「花のあとに種があるか探せたね」
- 「前の写真と違うところを見つけられたね」
できなかったことだけでなく、観察できたことへ目を向けると、子どもも宿題に取り組みやすくなります。
親がきれいな絵を完成させない
提出する絵を見栄えよくしたいと思っても、親が下書きをしたり、形を直したり、色を塗り直したりするのは避けましょう。
葉の形が実物と少し違っても、色がはみ出していても、子どもが自分で見て描いた絵には意味があります。
親は、描く場所を明るくする、写真を見やすくする、色鉛筆を準備するといった補助にとどめるのがおすすめです。
子どもの言葉を聞いてから文章にする
観察文が書けない場合は、最初から「文章を書いて」と言うのではなく、質問して答えてもらいます。
質問の例
- 葉っぱは何色だった?
- 触るとどんな感じだった?
- 元気なときと何が違った?
- 花のあとはどうなっていた?
- 水をあげたあとは変わった?
- 次に育てるなら何をしたい?
子どもの答えを聞いたあと、「葉っぱが茶色で、触るとパリパリしていました」のように、短い文章へ整理します。
「どうして枯れたと思う?」と一緒に考える
原因を正しく当てる必要はありません。
「暑い日が多かったね」「土が乾いていた日があったね」「水がたまっていた日もあったね」など、実際に見たことを振り返ります。
観察記録には、原因を断定せず、次のように書くと自然です。
- 「あついひがつづいたことも、かんけいしたかもしれません」
- 「つちがかわいていたので、みずがたりなかったのかもしれません」
- 「どうしてかれたのかは、はっきりわかりませんでした」
できなかったことより分かったことを整理する
種が取れなかったとしても、育てた期間にわかったことはたくさんあります。
葉の色が変わった
緑色だった葉が黄色や茶色へ変わったことを記録できます。
一枚ずつ色が変わる時期が違ったなら、その違いも立派な観察です。
水が足りないとしおれた
土が乾いたときに葉がしおれた、水を与えたあとに少し戻ったなど、見た変化を振り返れます。
ただし、水が足りなかったことを確認できない場合は、原因として断定せず、見た状態だけを書きましょう。
枯れたあと種が取れなかった
花が咲いても、必ずすべての花から種が取れるわけではないことに気づけます。
「花は咲いたけれど、丸い実は見つかりませんでした」という結果も記録できます。
来年育てるならどうしたいか書く
観察記録の最後に、次に育てるときの目標を書いてもよいでしょう。
- 毎朝、土を触ってから水をあげたい
- 暑い日は夕方にも土を確認したい
- 花が咲いたら写真を撮りたい
- 花のあとに実ができるか毎日見たい
- 旅行のときは水やりをお願いしたい
大きな目標ではなく、子どもが実際にできそうなことを一つ選ぶと書きやすくなります。
まとめ|アサガオが枯れても正直な観察を宿題に生かそう
小1の夏休み中にアサガオが枯れてしまっても、絵や観察記録がすべてできなくなるわけではありません。
元気な花を描けなかったとしても、葉の色が変わった様子、茎が乾いた様子、花のあとに実ができなかった様子など、現在の状態から観察できることがあります。
枯れた鉢をすぐに捨てず状態を確認する
茎や葉が枯れていても、花のあとに実が残っている場合があります。
また、学校から鉢や支柱を持参するように言われる可能性もあるため、自己判断ですぐに処分せず、学校の案内を確認しましょう。
枯れた姿も絵や観察記録の題材にできる
茶色くなった葉、乾燥した茎、元気だった頃との違いも、植物に起きた大切な変化です。
以前の写真があれば写真を参考にし、写真がなければ現在の枯れた状態をそのまま描けます。
種が取れない場合は代用品を用意する前に相談する
ほかの人からもらった種や市販の種を、自分で育てた種として提出するのは避けましょう。
種が取れなかったことをそのまま伝え、代わりに何を提出するか、学校や担任の先生へ確認するのが安心です。
写真や観察カードを残しておく
現在の鉢、葉、茎、花のあと、土の状態を写真に残しておくと、絵や観察カードを書くときに役立ちます。
写真を学校へ提出しない場合でも、どのように変化したかを振り返る記録になります。
枯れた理由を一つに決めつけない
アサガオが枯れる原因には、水切れ、水の与えすぎ、猛暑、鉢の高温、根の状態、病気や害虫、株の自然な衰えなど、さまざまな可能性があります。
見た目だけから原因を決めず、「土が乾いていた」「暑い日が続いた」「葉が黄色くなった」など、確認できた事実を記録しましょう。
子ども自身の気づきや言葉を大切にする
宿題をきれいに完成させることだけでなく、子どもが実際に見て、触れて、考えたことを残すことが大切です。
「枯れてしまった」「種が取れなかった」という結果も隠す必要はありません。
枯れた状態をそのまま観察し、子どもの言葉で絵や文章にまとめ、必要に応じて先生へ事情を伝えましょう。
アサガオが枯れても、宿題は続けられます
枯れた鉢を残し、現在の状態を観察して、種が取れなかったことは正直に伝えましょう。
きれいな結果に整えるより、実際に育てて分かったことを残すことが大切です。