地震が発生したあと、得意先へ通常の業務メールを送る際に、本題だけを書いてよいのか迷うことがあります。
相手を気遣って「地震、大丈夫でしょうか」と一言添えたいものの、ビジネスメールとしては少し軽く聞こえないか、失礼にならないかと心配になる方もいるでしょう。
得意先へのメールでは、被害の有無を決めつけず、相手の無事や状況を丁寧に気遣うことが大切です。ただし、長いお見舞い文を書く必要はなく、本題の前に一文添えるだけでも気持ちは伝わります。
この記事では、地震後のビジネスメールで本題の前に添えられる一言や、状況別の例文、本題への自然なつなぎ方を紹介します。
地震の規模や相手との関係によって適切な表現は異なります。相手の地域や用件の緊急度に合わせて、無理のない言葉を選びましょう。
得意先への地震後のメールは本題の前に気遣いを添える

地震があった直後に得意先へ業務メールを送る場合は、本題に入る前に、相手の状況を気遣う一言を添えると丁寧です。
特に、相手の会社が強い揺れを観測した地域にある場合、本題だけを伝えると、少し事務的な印象を与える可能性があります。
迷ったときの基本表現
このたびの地震に際し、貴社の皆様にお変わりはございませんか。
相手の被害状況が分からない段階では、「被害に遭われたことと存じます」などと決めつけず、安否や影響を静かに気遣う表現を選びましょう。
地震直後に用件だけを書くと事務的に見えることがある
普段どおりの業務連絡であっても、地震が発生した直後に用件だけを書くと、相手の状況を気にしていないように受け取られることがあります。
気遣いの言葉がなければ必ず失礼になるわけではありませんが、相手の地域で大きな揺れがあったことを知っている場合は、短い一言を添えると、やわらかく丁寧な印象になります。
先ほどの地震につきまして、皆様にお変わりはございませんか。
この一文を冒頭のあいさつのあとに入れるだけでも、相手への配慮が伝わります。
長文ではなく一文だけでも気遣いは伝わる
地震のお見舞いというと、かしこまった長い文章を書かなければならないように感じるかもしれません。
しかし、通常の業務メールに添えるのであれば、一文から二文程度でも十分です。
このたびの地震に際し、貴社の皆様にお変わりはございませんか。
大切なのは文章の長さではなく、相手の状況を決めつけずに気遣うことです。
地震の規模や相手との関係に合わせて文章量を変える
どのような地震でも同じ文章を使うのではなく、地震の規模や相手との関係に合わせて表現を調整しましょう。
| 相手の地域の状況 | 使いやすい表現 |
|---|---|
| 強い揺れや大きな被害が確認されていない | 先ほどの地震につきまして、皆様にお変わりはございませんか。 |
| 強い揺れが観測されている | このたびの地震により、貴社の皆様に影響が及んでいないか案じております。 |
| 地域で被害が確認されている | このたびの地震により被害を受けられた皆様に、心よりお見舞い申し上げます。 |
発生地域や震度を確認するときは、気象庁などの公的機関が発表する情報を参考にしましょう。
地域で被害が報じられていても、相手の会社が直接被害を受けたとは限りません。確認できていない被害を断定しないことが大切です。
相手の返信負担にも配慮する
地震の直後は、相手が社内の安全確認や家族への連絡、設備の点検などに追われている可能性があります。
そのため、気遣いの言葉を送るときは、すぐに返事を求めるような書き方を避けましょう。
ご返信には及びません。皆様のご無事を心よりお祈りしております。
安否確認への返事を強く求めない
相手を心配する気持ちがあっても、「状況を詳しく教えてください」「すぐに返信してください」などと書くと、かえって負担をかける可能性があります。
業務上どうしても確認が必要な場合を除き、返信を強く求めない表現を選びましょう。
緊急性の低い用件は送信時期も考える
急ぎではない営業案内や確認依頼であれば、地震の発生直後を避けて送ることも選択肢のひとつです。
いつ送るべきか迷ったときは、「今日中に伝える必要があるか」「翌営業日でも問題ないか」を考えて判断しましょう。
「地震、大丈夫でしょうか」は得意先に使っても失礼ではない?

「地震、大丈夫でしょうか」という言葉は、相手を気遣う気持ちが伝わる表現です。そのため、この言い方自体が失礼というわけではありません。
ただし、得意先へのビジネスメールでは少し会話調に感じられるため、もう少し丁寧な表現に言い換えると安心です。
失礼ではないが会話調でやや軽く聞こえる
「大丈夫でしょうか」は、日常会話ではよく使われる自然な言葉です。
親しい取引先や、普段から気軽にやり取りしている担当者であれば、問題なく伝わる場合もあります。
一方、関係がまだ浅い相手や、かしこまった連絡では、やや口語的に聞こえる可能性があります。
会話的な表現
地震、大丈夫でしょうか。
ビジネスメール向けの表現
先ほどの地震につきまして、皆様にお変わりはございませんか。
「地震は大丈夫でしたか」も親しい相手向けの表現
「地震は大丈夫でしたか」という表現も、意味は十分に伝わります。
ただし、「大丈夫」という言葉は範囲が広く、建物への被害を尋ねているのか、担当者本人の無事を尋ねているのかが少し曖昧です。
得意先に送る場合は、次のように対象を明確にすると自然です。
先ほどの地震につきまして、〇〇様をはじめ、皆様にお変わりはございませんか。
得意先には被害や無事を丁寧に尋ねる
得意先の状況を尋ねる場合は、「影響」「お変わり」「ご無事」などの言葉を使うと、落ち着いたビジネス文になります。
- 皆様にお変わりはございませんか。
- 地震による影響などございませんでしたか。
- 貴社の皆様に被害が及んでいないか案じております。
- 皆様のご無事を心よりお祈り申し上げます。
相手の会社全体を気遣う場合は、「貴社の皆様」とすると分かりやすいでしょう。
「地震、大丈夫でしょうか」は表現全体を整える
「地震大丈夫でしょうか」と続けて書くより、「地震、大丈夫でしょうか」と読点を入れたほうが読みやすくなります。
ただし、読点を入れるだけでは会話的な印象は大きく変わりません。
得意先へのメールでは、句読点だけでなく、表現全体を次のように整えると自然です。
先ほどの地震につきまして、皆様にお変わりはございませんか。
得意先の地震状況を気遣う基本の一言例文
ここからは、得意先へのメールで使いやすい基本的な例文を紹介します。
地震の規模や相手との関係、メールを送る時期に合わせて、使いやすい表現を選んでください。
迷ったときに使いやすい標準的な例文
基本例文
このたびの地震に際し、貴社の皆様にお変わりはございませんか。
相手の会社全体を気遣う、丁寧で使いやすい表現です。
被害があったと決めつけず、相手の状況を尋ねる形になっているため、具体的な被害状況が分からない場合にも使えます。
相手の無事を願う例文
貴社の皆様のご無事を、心よりお祈り申し上げます。
直接返事を求めずに、相手の無事を願う表現です。
地震の直後で、相手に返信の負担をかけたくない場合にも使いやすいでしょう。
被害状況が分からないときの例文
このたびの地震により、貴社の皆様に被害が及んでいないか案じております。
「案じております」は、「心配しています」を丁寧にした表現です。
相手の地域で強い揺れが観測されたものの、具体的な状況が分からない場合に使えます。
やわらかく安否を尋ねる例文
先ほどの地震につきまして、皆様にお変わりはございませんか。
大げさになりすぎず、自然に相手を気遣える表現です。
通常の業務メールの前に、短く一言添えたいときにも向いています。
本題の前に短く一言だけ添えたい場合
| 送りたい相手 | 例文 |
|---|---|
| 一般的な得意先 | 先ほどの地震につきまして、皆様にお変わりはございませんか。 |
| 普段からやり取りが多い担当者 | 先ほどの地震につきまして、〇〇様をはじめ、皆様にお変わりはございませんか。 |
| 会社全体を気遣う場合 | このたびの地震に際し、貴社の皆様のご無事を心よりお祈り申し上げます。 |
| 大げさな表現を避けたい場合 | 地震による影響などございませんでしたか。 |
すぐに使える一文を探している方へ
迷ったときは「先ほどの地震につきまして、皆様にお変わりはございませんか。」を基本にすると使いやすいでしょう。
地震への気遣いからメールの本題へ自然につなぐ方法
気遣いの言葉を書いたあと、どのように本題へ移ればよいのか迷うこともあります。
お見舞いの文章と業務連絡の間に、自然なつなぎ言葉を入れると、読みやすいメールになります。
「さて」を使って本題へ移る
このたびの地震に際し、貴社の皆様にお変わりはございませんか。
さて、〇〇の件につきまして、ご連絡いたしました。
「さて」は、話題を切り替えるときに使える一般的な表現です。
「そのような折に恐縮ですが」を使う
このたびの地震に際し、心よりお見舞い申し上げます。
そのような折に恐縮ですが、〇〇の件についてご確認をお願いしたく、ご連絡いたしました。
相手の地域で被害が確認されており、その状況で業務連絡をしなければならない場合に使いやすい表現です。
「ご心配の多いなか恐れ入りますが」を使う
ご心配の多いなか恐れ入りますが、〇〇の期限につきましてご確認いただけますでしょうか。
相手の状況が分からない場合に「ご心配の多いなか」と書くと、大げさになることがあります。強い揺れや被害が確認されている場合に使いましょう。
気遣いの直後に強い催促を書かない
お見舞いの言葉を書いた直後に、「本日中に必ず返信してください」などと強く催促すると、気遣いが形式的に見えてしまう可能性があります。
期限がある場合でも、事情を簡潔に説明し、相手が対応できない可能性に配慮した書き方を選びましょう。
期限がある場合は理由を簡潔に伝える
このような折に恐れ入りますが、手続きの都合上、〇月〇日までにご確認いただけますと幸いです。
相手が対応の優先順位を判断できるように、期限が必要な理由を簡潔に伝えます。
相手の状況を優先する一文を添える
ご対応が難しい場合は日程を調整いたしますので、可能な範囲でお知らせください。
相手の負担を減らすには、「日程を調整する」「可能な範囲で知らせてもらう」など、対応方法を具体的に伝えると親切です。
得意先に送る地震後のビジネスメール全文例
ここでは、本題の前に地震への気遣いを添えた、ビジネスメールの全文例を紹介します。
〇〇の部分は、実際の用件や相手の名前に合わせて変更してください。
被害状況が分からない場合の基本例文
件名:〇〇の件につきまして
平素より大変お世話になっております。
このたびの地震に際し、貴社の皆様にお変わりはございませんか。
皆様のご無事を心よりお祈り申し上げます。
さて、〇〇の件につきまして、ご連絡いたしました。
以下、本題を記載します。
何卒よろしくお願いいたします。
被害状況が分からない場合に使いやすい、丁寧な基本形です。
本題の前に短く一言添える例文
件名:〇〇についてのご確認
いつも大変お世話になっております。
先ほどの地震につきまして、皆様にお変わりはございませんか。
さて、〇〇について確認したく、ご連絡いたしました。
お手数をおかけいたしますが、ご確認のほどよろしくお願いいたします。
大きな地震が発生した地域の得意先に送る例文
件名:〇〇の件につきまして
平素より大変お世話になっております。
このたびの地震により、貴社ならびに関係者の皆様に被害が及んでいないか案じております。
被害を受けられた皆様に、心よりお見舞い申し上げます。
そのような折に恐縮ですが、〇〇の件につきましてご連絡いたしました。
ご対応が難しい場合は日程を調整いたしますので、可能な範囲でお知らせください。
皆様の安全と、一日も早い平穏を心よりお祈り申し上げます。
相手の会社が直接被害を受けたか分からない場合は、「貴社が被災された」と断定せず、「被害が及んでいないか案じております」とすると自然です。
急ぎの業務連絡を含む場合の例文
件名:【ご確認】〇〇の期限について
平素より大変お世話になっております。
このたびの地震に際し、貴社の皆様にお変わりはございませんか。
このような折に恐れ入りますが、〇〇の期限が迫っているため、ご連絡いたしました。
手続きの都合上、可能でございましたら〇月〇日までにご確認いただけますと幸いです。
ご対応が難しい場合は日程を調整いたしますので、可能な範囲でお知らせください。
何卒よろしくお願いいたします。
メールを作成するときのポイント
地震の規模や相手の地域、用件の緊急度に合わせて言葉を調整すると、より自然なメールになります。
地震の規模や被害状況に合わせた表現の使い分け

地震への気遣いは、どのような状況でも同じ表現を使えばよいわけではありません。
揺れの大きさや被害状況、相手から受けている連絡に合わせて、文章を調整しましょう。
強い揺れや大きな被害が確認されていない場合
先ほどの地震につきまして、皆様にお変わりはございませんか。
相手の地域で大きな被害が報じられていない場合や、念のため一言添えたい場合に使いやすい表現です。
強い揺れが観測された場合
このたびの地震により、貴社の皆様に被害が及んでいないか案じております。
相手の地域で強い揺れが観測されたものの、具体的な被害が分からない場合に使えます。
被害が報じられている場合
このたびの地震により被害を受けられた皆様に、心よりお見舞い申し上げます。
地域全体で被害が報じられている場合に使える表現です。
相手の会社が直接被害を受けたか分からない場合は、相手の被災を断定しないようにします。
相手から無事だと連絡を受けている場合
皆様がご無事とのこと、安堵いたしました。
相手からすでに無事だと聞いている場合は、あらためて安否を尋ねる必要はありません。
被害がないと分かっている場合も軽く扱わない
建物などに大きな被害がなかったとしても、交通の乱れや余震への不安、家族への心配などが続いている可能性があります。
大きな被害はなかったとのこと、安堵いたしました。引き続き、どうぞお気をつけてお過ごしください。
報道だけで個別の被害状況を決めつけない
報道で地域の被害が伝えられていても、相手の会社や担当者本人の状況までは分かりません。
注意:「大変な被害に遭われたことと存じます」など、確認できていない被害を断定する表現は避けましょう。
地震情報を確認するとき
発生地域や震度については、気象庁などの公的機関が発表する情報を参考にしてください。地域全体の情報と、個別の会社の被害状況は別であるため、メールでは相手の状況を決めつけないことが大切です。
「お見舞い申し上げます」と「お変わりございませんか」の違い
地震後のメールでは、「お見舞い申し上げます」と「お変わりございませんか」のどちらを使えばよいか迷うことがあります。
| 表現 | 意味 | 使いやすい場面 |
|---|---|---|
| お見舞い申し上げます | 被害を受けた方をいたわる | 被害が確認されている場合 |
| お変わりございませんか | 相手の安否や状況を気遣う | 被害状況が分からない場合 |
「お見舞い申し上げます」は被害へのいたわりを表す
「お見舞い申し上げます」は、災害や病気などでつらい状況にある相手をいたわる表現です。
このたびの地震により被害を受けられた皆様に、心よりお見舞い申し上げます。
「お変わりございませんか」は安否を気遣う表現
「お変わりございませんか」は、相手が無事かどうか、普段と異なることがないかを丁寧に尋ねる表現です。
先ほどの地震につきまして、皆様にお変わりはございませんか。
被害が不明な段階では安否を尋ねる形が使いやすい
相手が被害を受けたか分からない場合に、最初から被災を前提とした文章を書くと、状況を決めつけているように受け取られる可能性があります。
迷った場合は、まず「お変わりはございませんか」と安否を気遣う形が使いやすいでしょう。
二つの表現を組み合わせてもよい
このたびの地震に際し、貴社の皆様にお変わりはございませんか。
被害を受けられた皆様には、心よりお見舞い申し上げます。
被害が確認できていない相手に断定的な表現を使わない
次のような表現は、実際の被害状況が確認できていない段階では避けましょう。
- 大きな被害を受けられたことと存じます。
- 被災されて大変な状況かと思います。
- 建物にも被害が出ているのではないでしょうか。
地震後の得意先メールで避けたい表現と注意点
相手を気遣っているつもりでも、表現によっては負担をかけたり、状況を軽く扱っているように見えたりすることがあります。
「大変でしたね」と被害を決めつける
「大変でしたね」は親しみのある言葉ですが、相手の状況を確認せずに使うと、被害があったと決めつけることになります。
「被害はありませんよね」と無事を前提にする
「被害はありませんよね」と書くと、相手が被害の事実を伝えにくくなる可能性があります。
地震の詳しい状況を必要以上に尋ねる
心配だからといって、建物の被害や家族の状況などを細かく尋ねるのは避けましょう。
気遣いの直後に強く返信や対応を催促する
期限がある場合は、理由を添えたうえで、対応が難しい場合の選択肢も示しましょう。
「頑張ってください」と安易に励ます
「頑張ってください」は善意の言葉ですが、すでに対応に追われている相手にとっては、負担に感じられる可能性があります。
皆様の安全と、一日も早い平穏を心よりお祈り申し上げます。
顔文字や感嘆符を使用する
地震への気遣いを伝えるメールでは、顔文字や「!」などの感嘆符は控え、落ち着いた文章を心がけましょう。
相手の受け止め方には個人差がある
迷ったときは、短く、丁寧で、状況を決めつけない表現を選ぶと安心です。
被害の程度を比較したり評価したりしない
「ほかの地域よりは被害が少なくてよかったですね」など、被害の程度を比較する表現は避けましょう。
メール冒頭のあいさつは「毎々」より「平素より」が使いやすい
「毎々お世話になっております」は誤りではありませんが、一般的なビジネスメールでは、「平素よりお世話になっております」や「いつもお世話になっております」のほうが使いやすいでしょう。
「毎々お世話になっております」は誤りではない
「毎々」には、「いつも」「たびたび」「その都度」といった意味があります。
そのため、「毎々お世話になっております」という文章は日本語として誤りではありません。ただし、やや古風で、かしこまった印象を与えることがあります。
一般的なビジネスメールでは「平素より」が自然
平素より大変お世話になっております。
「平素」は「普段から」「日頃」という意味で、継続的な取引がある得意先へのメールに適しています。
日常的な相手には「いつもお世話になっております」でもよい
いつも大変お世話になっております。
普段から頻繁に連絡を取っている相手には、少しやわらかい表現も使えます。
地震直後は定型あいさつを省略する場合もある
突然のご連絡失礼いたします。
先ほどの地震につきまして、〇〇様をはじめ、皆様にお変わりはございませんか。
安否確認だけを目的として緊急に連絡する場合は、このように簡潔に始めることもできます。
地震後に業務メールを送るタイミングと返信への配慮

文章が丁寧でも、送るタイミングによっては相手の負担になることがあります。
急ぎでない用件は地震直後の送信を避ける選択肢もある
商品の案内や急ぎではない確認などは、地震直後に送らず、少し時間を置くことも検討しましょう。
営業時間内でも相手が対応できない可能性を考える
営業時間内であっても、停電、通信障害、交通機関の運休、社員の帰宅対応などにより、通常どおり業務を行えていない可能性があります。
返信不要と伝えたほうがよいケース
ご返信には及びません。皆様のご無事を心よりお祈りしております。
安否を気遣うことだけが目的で、業務上の返答が必要ない場合に使えます。
業務上の期限がある場合は事情を明確にする
手続きの都合上、〇月〇日までにご確認いただけますと幸いです。ご対応が難しい場合は日程を調整いたしますので、可能な範囲でお知らせください。
電話やチャットへの切り替えは緊急度で判断する
地震直後は、電話回線が混雑していたり、相手が安全確認を行っていたりする可能性があります。
ただし、人命や設備、契約上の重大事項に関わる場合など、電話での確認が必要なケースもあります。
「地震直後は必ずメール」「電話は使わない」と一律に判断せず、用件の緊急度に合わせて連絡手段を選びましょう。
通信状況が不安定な可能性にも配慮する
メールがすぐに届かなかったり、相手が確認できなかったりする場合があります。返信がないことだけで、相手の状況を判断しないようにしましょう。
繰り返し連絡することは避ける
緊急性が低い場合は、短時間に何度もメールや電話をすることを避け、状況が落ち着くまで待ちましょう。
得意先への地震メールに関するよくある質問
相手の地域が震源地から離れていても一言添えるべき?
相手の地域で強い揺れが観測された場合や、交通などへの影響が考えられる場合は、一言添えてもよいでしょう。
揺れがほとんどなく、影響もないと考えられる地域であれば、必ずしも触れる必要はありません。
通常の業務メールとお見舞いメールは分けるべき?
簡単な気遣いであれば、通常の業務メールの冒頭に添えて問題ありません。
大きな被害が確認されている場合や、正式なお見舞いを伝える場合は、業務連絡とは分けて送ることもあります。
取引先の担当者個人を気遣う場合はどう書く?
先ほどの地震につきまして、〇〇様をはじめ、貴社の皆様にお変わりはございませんか。
「ご無事でしょうか」と直接尋ねてもよい?
「ご無事でしょうか」も、相手を気遣う丁寧な表現です。
ただし、大きな事故や被害を連想させるため、強い揺れや被害が確認されていない場合は、少し重く感じられることがあります。迷った場合は、「お変わりはございませんか」が使いやすいでしょう。
返信不要と書くと失礼にならない?
安否を気遣うだけのメールであれば、「ご返信には及びません」と書いても失礼にはあたりません。
ただし、業務上の回答が必要な内容を含む場合は、どの部分について返信が必要なのかを明確にしましょう。
地震から数日後でもお見舞いの言葉を添えてよい?
数日たってから初めて連絡する場合でも、気遣いの言葉を添えて問題ありません。
先日の地震に際し、貴社の皆様にお変わりはございませんでしたか。
一斉送信メールで同じ文章を使ってもよい?
基本となる文章を共通で使うことはできますが、相手の地域や関係性が異なる場合は、同じ文面が適さないことがあります。
相手との関係や地域に合わせて一部を書き換える
- 相手の地域でどの程度の揺れがあったか
- 被害が確認されているか
- 相手との関係が親しいか、かしこまった関係か
- 業務連絡に緊急性があるか
メールを送る前に最終確認
被害を決めつけていないか、返信を強く求めていないか、用件の緊急度に合った文章になっているかを確認しましょう。
まとめ|得意先への地震メールは丁寧な気遣いから本題につなげる
得意先へのメールで「地震、大丈夫でしょうか」と書くこと自体は失礼ではありませんが、少し会話調で軽く聞こえる場合があります。
ビジネスメールでは、相手の被害状況を決めつけず、無事や影響を丁寧に気遣う表現を選ぶと安心です。
迷ったときに使いやすい基本例文
このたびの地震に際し、貴社の皆様にお変わりはございませんか。
本題の前に短く一言だけ添えたい場合は、次の表現も自然です。
先ほどの地震につきまして、皆様にお変わりはございませんか。
その後に、次のように続けると、気遣いから本題へ自然に移れます。
さて、〇〇の件につきまして、ご連絡いたしました。
地震後の状況は、相手や地域によって異なります。被害があったことや無事であることを決めつけず、地震の規模、相手との関係、用件の緊急度に合わせて文章を調整しましょう。
長い文章にしなくても、相手を思いやる一文を添えるだけで、丁寧な気持ちは十分に伝わります。
すぐにメールを作成したい方へ
基本例文をコピーし、相手の地域や状況に合わせて「先ほど」「先日」「このたび」を調整して使用してください。